銀行借入

法人のスコア(格付)

銀行は融資先を、元利金回収見込みに応じて格付けして、賃出債権の管理をしています。

 

銀行の融資審査はお金をかすときだけではありません。

 

「途上審査」といって、賃出中の審査も重要になります。

 

当初は安定していた企業でも、途中で精鋭状態が悪くなって元利金が回収できなくなる(貸倒れ)可能性があるからです。

 

そこで、賃出が続いている期間中はずっと、一定の間隔で銀行が企業の経営・財務状態の健全性、言い換えれば、元利金をきちんと返済してもらえる見込みをチェックしています。

 

 

金融庁の債務者区分

 

金融庁は、金融検査マニュアルで債務者(借入をしている法人、個人)を業況により大きく5段階に区分しています。

 

債務者がどの区分に当てはまるかで、貸し倒れた場合の引当金を銀行がいくら見積もっておくかが異なってきます。

 

 

債務者区分と銀行の信用格付の関係

 

銀行は、独自に「信用格付」というもので債務者を分類していますが、債務者区分と信用格付は整合性がとれている必要があります。

 

銀行はたくさんの債務者の業況管理をしなければならず、金融庁の5分類では足りません。

 

そのため信用格付は実態に合うよう、10〜20段階に細かく分かれています。

 

 

信用格付の付け方

 

まずは、取引先から決算書をもらいます。

 

3月決算の企業の納税は5月、銀行が決算書をもらうのが6月頃になります。

 

決算月から4カ月後を目途に格付をつけなければならないので、7月は3月決算の企業の格付作業でとても忙しくなります。

 

決算書をもらい、数値を銀行のシステムに入力すると経営状態を示す自己資本比率・ROA・ROEなどの指標が出力されます。

 

その他にも、現金・預金がどれだけあるか、借入金額の推移はどうか、利益がどれくらいか・・・など、企業をあらゆる面からみるためにさまざまな指標を判断します。

 

また、資本の科目明細をみて、保有している不動産や株式などが本当に決算書に書かれた金額と同じ価値があるのかを調べます。

 

時価と決算書の額に差異があれば、その分を加減します。

 

さらに、数値だけでは分からないことも併せて検討します。

 

経営者の資質、後継者の有無、業界全体の業況などです。

 

ただし、これらは主観が入るため、格付には大きく反映させない銀行が多いようです。

 

企業の中には、決算書や勘定明細を公開してくれないところもあります。

 

そのような場合、銀行はリスクを堅く見積もる必要があるため、数値を悪いほうに想定して格付をつけます。

 

これらの情報が数値化されて銀行の信用格付システムに登録され、信用格付が決まります。

 

 

信用格付はどう使われる?

 

銀行は、格付リスク分を金利に換算します。

 

つまり、信用格付が落ちるとそれまでより借入の金利が高くなるのです。

 

審査の際も格付を基準に考えるので、企業と銀行との付き合いにおおきな影響を与えます。